蓮花院(れんげいん)、世音山妙智寺は、春日町2丁目にある真言宗智山派の寺院。創建は建仁元年(1201)、開基は寂連法師と伝わる(2)。
什宝
鰐口
寛正2年(1461)の銘があり、もと比企郡千手堂に納められたものとされている。蓮花院に伝来した理由は不明だが、市の有形文化財(工芸品)に指定されている(蓮花院の鰐口)。(1)
観音菩薩立像
観音堂の本尊の木造千手観音菩薩立像は、像内の木札から、天文16年(1547)に、根岸・光明院の法印覚重が願主となり、鎌倉仏師・長慶によって再興されたことがわかっており、市の有形文化財(彫刻)に指定されている(3)。
境内
観音堂
天保6年(1835)に再建されたと伝わる、総けやき、寄棟造りの建造物。観音堂再建発願の勧進帳とあわせて、市の有形文化財(建造物)に指定されている(蓮花院観音堂付勧進帳)。(2)
千日回向名号塔
境内にある千日回向名号塔は、延宝9年(1681)に、千日間の念仏供養の満願成就を記念して造立された名号塔で、石工の名前が彫られている石像物としては近隣の市町の中でも最古のものとして、市の有形民俗文化財に指定されている。(3)
景観50選
蓮花院は、市の景観50選に選定されている(4)。
木立に囲まれて建つ蓮花院では、一年中、鳥の声を聞くことができます。 正面にあたる観音堂は、正面三間、奥行き四間の総欅、寄棟造り瓦ぶきの屋根を持った大規模な建築で、虹梁や欄間に見られる彫刻は精巧なものです。(3) |
所在地
春日町2-9-1(4)。黒須小学校の近くにある(2)。
交通案内
徒歩
入間市駅下車 北口の階段を降りて突き当たりを左に。道なりに坂を下ると、左手に西洋館がある。(徒歩約5分)(4)
西洋館を出て、川越方面のコンビニエンスストアを背にして、国道16号を横断し霞川を渡り、120メートル程行き、Y字路を右折すると左手にある(4)。
車
国道16号河原町交差点を東松山方面(国道407号)に向い、入間黒須郵便局・山岸宇吉商店先の信号を右折。道なりに直進。左前方に墓地が見えたらそこを左折するとある。(4)
リンク
参考資料
- 教育部博物館「いるまの文化財 > 入間市 指定文化財 11~20 > 11 蓮花院の鰐口(わにぐち)」入間市ウェブサイト、最終更新 2017年(平成29)3月3日
- 同「いるまの文化財 > 入間市 指定文化財 31~40 > 40 蓮花院観音堂(れんげいんかんのんどう)付(つけたり)勧進帳(かんじんちょう)」入間市ウェブサイト、最終更新 2019年(令和元)7月20日
- 入間市博物館「蓮花院」いるま歴史ガイド、最終更新 2020年10月27日
- 環境経済部商工観光課「景観50選 > 2.蓮花院」入間市ウェブサイト、最終更新 2017年(平成29)3月30日