図1 ペリリピン存在下での脂肪滴形成→SREBP-1活性化→トリグリセリド合成遺伝子発現上昇→脂肪滴形成という正の循環システム
http://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/2013/20130531-1.htmlより

 

 

東京大学大学院農学生命科学研究科が2013/05/31に行ったプレスリリースで、脂肪細胞における「肥満へのサイクル」の存在が明らかになったとしている。

「脂肪滴表面タンパク質ペリリピンは脂肪細胞特異的に発現している。ペリリピンに囲まれた脂肪滴は脂肪分解酵素の攻撃を受けにくく、脂肪蓄積を促進する。」として。

 

ペリリピンが脂肪滴を分解をするガードマンの役割を果たしている

では、このペリピンを脂肪滴からひき剥がしてくれる人はいないのか。ペリピンをペリペリする人。探してみたら、抗酸化作用で有名なオリゴノールが出てきた。

「The results obtained from our previous study showed that the addition of a lychee fruit-derived low molecular form of polyphenol, Oligonol, provoked higher levels of lipolytic activity via the degradation of perilipin 1 in primary rat adipocytes.(以前の実験結果で、ライチ果実由来低分子形態のポリフェノールのオリゴノールの添加が、初代ラット脂肪細胞におけるペリリピン1を分解して、より高いレベルの脂肪分解活性を誘発することを示した。」とオリゴノールが、ペリリピンを分解し、肥満へ向かう脂肪滴の蓄積を阻止する働きをしていることがわかった。

大きな分子(ポリマー)のポリフェノールは細胞内に届かないので、ポリマーをオリゴマー(低分子)にしたオリゴノールが細胞内で、肥満の促進を阻止しているようだ。

http://www.sci.u-hyogo.ac.jp/life/molbio/KOKAI.pdf

ペリリピンをぺりぺりはがして、痩せちゃおう